「明美ちゃん基金」が適用されたモンゴルの女児、ソドビレッグ・ツェルメグちゃん(右)と、母親のトゥルバト・スブドエルデネさん。重い心臓病を治す手術を受けるため来日した=2014年1月10日午後、千葉県成田市・成田空港(蔵賢斗撮影)【拡大】
しかし、3カ月ほどたつと母乳をあまり飲まなくなり体重も増えなくなっていった。「大丈夫だろうか」。夫婦で不安を抱える中、昨年(2012年)4月にツェルメグちゃんが肺炎を起こして病院で受診した際、「心臓の状態がおかしい」と指摘を受けた。(2012年)11月にはモンゴルで子供の心臓病の検診をボランティアで行っているNPO法人「ハートセービングプロジェクト」(東京、羽根田紀幸理事長)の心臓検診に参加。HSP副理事長で、昭和大横浜市北部病院の富田英(ひでし)教授(59)らにより「左冠動脈肺動脈起始症」と診断された。
心臓手術に希望
冠動脈は、心臓を取り巻き心臓の筋肉(心筋)に酸素や栄養を送る血管だ。通常は酸素を豊富に含んだ血液が流れる大動脈から枝分かれしているが、ツェルメグちゃんは左冠動脈が、全身を経由して酸素や栄養が少なくなった血液が流れる肺動脈から枝分かれしている。このため、心臓の機能が低下。いずれ心筋梗塞などを発症し、死に至る。