1996年「こぎん刺し」は青森県の伝統工芸品に指定されました。4、5年ほど前から日本の伝統工芸が「JAPAN BRAND」として注目され始めると同時に「こぎん刺し」もブームに。弘前市商工振興部の、地域を挙げたバックアップも大きな力となっています。「こぎん刺し」を広める精力的な活動は、今や国内だけにとどまりません。海外の著名なデザイナーから「これは織物ではないのか!」という称賛の声も。大量生産はできないけれど、ひと針ひと針に、津軽の豊かな自然への思いが込められた作品。緻密で美しい手作業は、国境を超えて人々の心を魅了します。
より多くの人に「こぎん刺し」を身近に感じてもらいたいと、布10色と糸20色を厳選した巾着やポーチの受注制作も始めました。そこから、「香り」のブランドとのコラボレーションも実現し、こぎんの花が咲いたような図柄の、ルームフレグランスや香袋が生まれました。