判断遅れた処分
「責任論として(退任を決めたの)ではない」
佐藤氏は会見で再三にわたり、頭取辞任が引責によるものではないと強調した。だが、今月(1月)17日の会見で佐藤氏は「大きなプロジェクトを前に、決めた本人がほうり投げることはない」と意気込みを語り、辞任を否定していた。
昨年(2013年)9月末の問題発覚から約3カ月半が過ぎ、佐藤氏は節目の会見や、11月に開かれた衆参両院の委員会審議でも、辞任について「考えたこともない」などと重ねて否定してきただけに、今回の経営判断については唐突感が否めない。
一連の問題をめぐっては、みずほFGでは社内処分に対する判断の遅れが目立つ。昨年(2013年)10月に最初の業務改善計画を提出したものの、「処分が甘い」との声を受け、塚本隆史FG会長の退任を発表したのは12月末で、対応が後手に回った。