北朝鮮・咸鏡北道(ハムギョンプクド)、両江道(リャンガンド)、慈江道(チャガンド)【拡大】
国境の川から30メートル以内の家屋の撤去も命じられ、国境沿いに機関銃を備えたコンクリート製トーチカ(防塁)を建設。茂山には戦車が配備されたとの情報もある。主に摘発対象者の脱北阻止が狙いとみられるが、それだけではない。
対岸の中国では今月(1月)、瀋陽軍区の部隊約10万人と戦車数千台を投入した異例の演習を展開。中国共産党筋は「北朝鮮の反中勢力への牽制(けんせい)だ」と指摘する。これに対抗するように、北朝鮮も咸鏡北道(ハムギョンプクド)や両江道(リャンガンド)、慈江道(チャガンド)の将兵を動員した冬季訓練を続け、対中警戒をにじませている。
戦線一本化で集中
ただ、120万人といわれる朝鮮人民軍の8割が米韓軍に備え、南北軍事境界線沿いに配置されている。しかも輸送車両や燃料の不足から中朝国境側に容易に転戦できないのが現実だ。
こうした中、中朝の軍関係者によると、金第1書記が「米韓の妨害を排除し、国内の『犬狩り』に集中できるよう戦線を一本化せよ」と命じたとされる。