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張氏粛清の裏に「3者連合」の恨み 北、労働党・人民軍・秘密警察の思惑一致  (1/4ページ)

2014.1.5 08:00

  • 北朝鮮の金正恩政権でナンバー2の権力を誇った、張成沢氏粛清めぐる関係=2014年1月4日現在
  • 北朝鮮・首都平壌市

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)政権でナンバー2の権力を誇った張成沢(チャン・ソンテク)氏の失脚は何が決め手となったのか。韓国政府の分析や消息筋らへの取材から、ベールに包まれた張氏粛清の背景が見えてきた。朝鮮労働党の守旧派と朝鮮人民軍、国家安全保衛部(秘密警察)が手を結んだ瞬間、張氏の命運は決した。党・軍・秘密警察と金正恩第1書記をつなぐ人物の動向が鍵を握ったとみられる。

 公然と背く「小王国」

 北朝鮮の内情に詳しい消息筋らは、昨年10月下旬に起きたという“事件”に注目する。舞台は北東部の54水産事業所。11月に処刑された張氏側近の張秀吉(スギル)党行政部副部長が所管していた。

 「不正に利権を独占している」との告発を受け、金第1書記の命令で乗り込んだ軍の査察部隊に対し、事業所幹部は「行政部長(張成沢氏)の許可なく、立ち入らせない」と激しく抵抗。銃撃戦になり、死者が出たともいわれている。

張成沢氏が「自分の部署を誰も触れられない『小王国』に仕立てた」

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