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張氏粛清の裏に「3者連合」の恨み 北、労働党・人民軍・秘密警察の思惑一致  (3/4ページ)

2014.1.5 08:00

  • 北朝鮮の金正恩政権でナンバー2の権力を誇った、張成沢氏粛清めぐる関係=2014年1月4日現在
  • 北朝鮮・首都平壌市

 権限奪われた長老らの宿願

 今回の粛清は、金日成(イルソン)主席時代以来、幹部人事を握り、「党最大の実権組織」といわれた党組織指導部が主導したとされる。検閲部門トップの組織指導部第1副部長には、たたき上げの趙延俊(チョン・ヨンジュン)氏が就任していた。

 組織指導部をめぐっては、指導部が管轄していた警察などの司法権が、金正日(ジョンイル)総書記によって後継者(正恩氏)の後見役となる張氏の行政部へと移譲されたという経緯がある。「張成沢は純粋に党の人間ではない」。権限を奪われた組織指導部側はこう見下し、「張派排除が組織指導部長老らの宿願だった」(消息筋)とされる。

 一方で、「党が派遣した純粋な党の系譜だ」と組織指導部内で評価されていたのが、軍を監督する崔竜海(チェ・リョンヘ)軍総政治局長だという。金主席と抗日戦を共にした崔賢(ヒョン)氏を父に持つ「血統の良さ」ゆえの信任だった。

皮肉にも、金元弘氏と崔賢氏の地位を引き上げたのは… 張成沢氏本人

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