サイトマップ RSS

【逍遥の児】太宰治が投宿した割烹旅館 (1/2ページ)

2014.1.28 10:30

 作家、太宰治。安住の地を定めることはなかった。追われるかの如く転居を繰り返した。1935(昭和10)年夏から1年余、千葉県船橋市宮本1丁目の借家で暮らしている。

 学業不振で東大卒業は絶望的。新聞社の入社試験には失敗。鎮痛剤中毒に苦しむ。悲惨な27歳だった。

 太宰の旧居跡を探そう。わたしは地図を頼りに狭い路地をさまよった。ようやく発見した。民家の脇に「太宰治旧居跡」の碑。ここか。

 旧居跡を起点に西に向かう。20分ほど歩く。目指す割烹(かっぽう)旅館「玉川」(船橋市湊町2丁目)に着いた。

 大正時代の創業。重厚な造り。楼閣のようだ。借金まみれの青年文士は玉川に20日間、籠もり、小説を書いたと伝えられる。

 女将(おかみ)の長野與子(ともこ)さんに会った。

 「はい、確かに。太宰治は桔梗(ききょう)の間に泊まっていたんですよ」

 ――拝見できますでしょうか。

 女将の案内で館内を進む。黒光りする廊下。見事な欄間(らんま)。2階大広間から階段を降りていく。小部屋が連なる。迷路のようだ。奥まった一室が桔梗の間だった。4畳半と3畳の二間。鏡や座卓など調度類は往時のままという。

借金のかたに万年筆とフランス語の辞書

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!

ページ先頭へ