□映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」
≪人間の暗部、その危険性に警鐘を鳴らす≫
大スターの名こそ欲しいままにしているが、レオナルド・ディカプリオ(39)は、意外にも米アカデミー賞主演男優賞を一度も手にしていない。新作「ウルフ・オブ・ウォールストリート」(マーティン・スコセッシ監督)で3度目のチャンスを得た主演男優賞について、どんな思いでいるのだろう。ノミネートされなくても、毎年のようにアカデミー賞をにぎわす作品に出演を続けるディカプリオにすれば、主演男優賞は何が何でも欲しい最高の栄誉なのではないのか? 来日会見を行った1月29日、SANKEI EXPRESSのインタビューに応じたディカプリオからは、拍子抜けしそうなほどよそ行きのお行儀のいい答えが返ってきた。「僕がアカデミー賞にノミネートされたことは、もちろん誇りに思いますよ。アカデミーの皆さんがこの作品が問いかけるものを評価してくれたのですから」