佐村河内さんは産経新聞など多くの新聞、テレビがインタビューなどで活躍を報道。本紙の取材には「35歳で聴力を失った後も、絶対音感を頼りに作曲を続けた」と説明していた。
≪偽りのシンフォニー 失望と落胆≫
佐村河内(さむらごうち)守さんが作曲したとされる楽曲が別人の作曲だったと判明した2月5日、関係者に驚きと戸惑いが広がった。
日本コロムビアは、クラシックのアルバムとしては異例の18万枚のセールスを記録している「交響曲第1番 HIROSHIMA」など3種類のCDの出荷とネット配信を中止した。日本コロムビア幹部は「別人が作曲しているなんて疑ったこともなかった」と話した。
交響曲演奏会の全国ツアーを企画していたサモンプロモーションは、すべての公演を中止。前売り券の代金は払い戻しする。
佐村河内さんの出身地・広島市や、楽曲にゆかりのある東日本大震災の被災地からも失望の声が漏れた。