□映画「ラッシュ/プライドと友情」
1970年代、世界中のF1ファンを魅了した2人の天才ドライバーがいた。1人は思い切りのよい華麗なドライビングテクニックを誇り、私生活でも「5000人の女性と遊んだ」と豪語するプレーボーイで、自由奔放にその短い人生を駆け抜けたジェームス・ハント(1947~93年)。いま1人は、メカに強く、緻密なマシン設計を主導して、どんどんタイムを縮める頭脳派のニキ・ラウダ(64)。何もかもが対照的で、報道陣の前では激しいつばぜり合いすら演じてきた2人が、お互いに似たにおいを感じ取り、やがてはかけがえのない大切な存在であることに気づく。オスカー監督、ロン・ハワード(59)の新作「ラッシュ/プライドと友情」は、そんな2人の実話に基づくライバル物語。ハントを演じるクリス・ヘムズワース(30)と、ラウダ役のダニエル・ブリュール(35)がプロモーションで来日し、SANKEI EXPRESSの取材に応じた。