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【モーグル】愛子晴れやか 「有終」4位 「五輪は成長する最高の場所」 (2/3ページ)

2014.2.10 00:02

「五輪で最高の滑りだった」という決勝3回目を滑り終え、目頭を押える上村(うえむら)愛子。まだ、結果が出る前だったが、やり切ったという満足感、これが最後という思いが、自然と涙を流させた=2014年2月8日、ロシア・ソチ(古厩正樹撮影)

「五輪で最高の滑りだった」という決勝3回目を滑り終え、目頭を押える上村(うえむら)愛子。まだ、結果が出る前だったが、やり切ったという満足感、これが最後という思いが、自然と涙を流させた=2014年2月8日、ロシア・ソチ(古厩正樹撮影)【拡大】

  • 2014年ソチ冬季五輪会場。競技は、ロシア・ソチの市街地から約40キロ南東にある黒海沿岸の「アドレル」と、アドレルから約45キロ離れた山岳地域の会場「クラースナヤ・パリャーナ」の2カ所で実施。(C)Google
  • ロシア・ソチ市と、クラスノダール地方
  • ソチ五輪(冬季)=2014年2月6日~2月23日、ロシア・ソチ

 だが、当の上村は、6人の中で最初に3回目を滑り終えた直後は涙を見せたが、結果が決まってからのインタビューでは、「今は達成感がマックス(最大)。(バンクーバーと同じ4位でも)前回よりすがすがしい。メダルを取れていればそれでうれしかったし、7位でも多分同じ気持ちだった。攻め切れる滑りができるところまで戻ってこられた。もうちょっと頑張れば越えられたのではないか、という壁が今回はなかった」とすがすがしかった。

 惜しかった。6人中5人が競技を終えた段階で上村は3位。最後に登場したバンクーバー金メダリストのハナ・カーニー(米国)がターンでミスを連発し、上村はフィニッシュエリアの暫定3位の席から、「これはもしかしたら(表彰台に)乗ったかなと思った」。しかし、結果は2.77点差の4位。恋い焦がれたメダルが、またも寸前で手からすり抜けていった。

 母「本当に幸せ」

 「ありがとう」。上村は試合後、フェンス越しに母、圭子さん(62)を見つけ、手を振った。「よかったね。頑張ったね」と圭子さん。いつもの“愛子スマイル”ではなく、安心したような娘の表情になった。

 5回目の五輪。圭子さんはいつも娘のそばにいた。5位に終わった2006年のトリノ大会では、涙があふれた娘に手作りの特大「金メダル」をかけ、ねぎらった。

夫、皆川賢太郎さん 「あそこまで出し切って、タイムも一番速かった。よく頑張った。十分だよと言いたい」

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