世界5大バレエ団の一つアメリカン・バレエ・シアターでソリストを務める加治屋百合子(かじや・ゆりこ)さん。3年ぶりの引っ越し公演で再度の全幕主演を果たす(伴龍二撮影)【拡大】
2人は雪の精が舞い、金平糖の精がほほ笑むお菓子の国で、とりどりの衣装に身を包んださまざまな踊りを目の当たりにし、色彩感に富んだ世界に身を委ねる。ロシア出身の気鋭、アレクセイ・ラトマンスキーが振り付けをしたABTの舞台では、クララと王子が夢のようなダンスを繰り広げ、壮麗なクライマックスが訪れる。
「高度な技巧をふんだんに盛り込み、丹念に磨き上げられたダンスを追究しながら、演劇的な感覚とユーモアのセンスにあふれた舞台となっています。おもちゃの兵隊と戦うネズミの軍団には誰もが心をくすぐられますし、有名な花のワルツにも思わぬものが登場して楽しませてくれます」
厳しい要求は期待の証し
大人になったクララには、少女のクララの視線や思いが込められ、めくるめくような世界で特別な存在感を示す。そこには圧倒的なテクニックと繊細で濃密な表現力が求められるが、加治屋は高い目標に向かって突き進むことに大きな喜びを感じるという。