しかも、2人の中国大陸からの留学生も同意し、「中国メディアの伝える政府の公式見解は市民の意見とは違うことが多い」との発言まで飛び出した。
この率直さには驚いたが、時間をかけて議論をしていくうちにその背景が分かってきた。香港が中国に返還される前の英国統治時代は、総督を自ら選ぶことができず、返還後も大陸の中国政府に抵抗することが難しく、政治に対してある種の「あきらめ」を感じているのではないだろうか。
その結果、祖父母と親の世代は戦争の惨禍を忘れていないが、若い世代は経済的利益の追求の方が大切だと考えるようになり、そうした考えからは、今の日本の生活様式は理想的に見えるのかもしれない。
実際、宿泊したホテルの食堂では日本のポピュラー音楽がよく流れていたし、香港から深●(土へんに川、シンセン)に向かう列車内では、日本製の紙おむつや粉ミルクを買い込み持ち帰る人が目立った。