崔さんはインターネットでお遍路を知り、「旅好きだった亡き父の供養に」と2010年に初挑戦。結婚を控えた11年には夫との幸せな生活を願い再巡礼。その後も毎春にお遍路を繰り返し、日本語も上達した。
「腰を痛めた時は地元民の車で病院へ連れていってもらった。予約もせず家に泊めてくれたこともあった」と崔さんは振り返る。お接待やおもてなしに支えられ、13年5月に先達認証に必要な4度目の全箇所巡礼を果たした。
崔さんは、ホームページなどでお遍路を韓国人に紹介する活動もしており、現在は自分の体験談を本にまとめている。「韓国人もお遍路をすれば、日本の印象がきっと変わる」と日韓関係の改善に願いを込める。(SANKEI EXPRESS (動画))