税制調査会の役割=2014年2月13日現在【拡大】
≪企業優遇に反発 財源確保でも高いハードル≫
法人税減税をめぐっては、大企業を中心に期待する声がある一方、中小企業の多くは赤字で恩恵が薄いとの見方や、消費税増税で家計の負担が増すのに「企業だけを優遇するのはおかしい」との不満も根強い。減税財源の確保もハードルが高く、議論は難航しそうだ。
法人税の実効税率は、復興特別法人税の廃止により4月から約35%(東京都の場合)になる。中国や韓国は25%程度で、大企業には「国内外からの投資を活発化させるため、10%程度の引き下げが必要」との声が多い。経団連の次期会長に内定した榊原定征・東レ会長は「経済が拡大すれば、税率を下げても税収は増える」と主張する。
これに対し財務省は、法人税率を10%下げると年間で約5兆円の税収が減ると試算。税収減を補う方策が議論の大きな焦点となっている。
有力視されているのが特定の業界や企業などの税負担を軽くする「租税特別措置」の廃止・縮小だが、これだけで巨額の財源を確保するのは難しい。政府税調総会で一部の委員が言及したように、個人の所得税の増税が議論される可能性がある。(SANKEI EXPRESS (動画))