大雪で倒壊したイチゴのビニールハウス=2014年2月16日午前、栃木県真岡市(農家提供)【拡大】
ハウス5棟倒壊
イチゴの収穫量日本一を誇る栃木県でも、ビニールハウスの倒壊などが相次いだ。県内有数の産地、真岡市のイチゴ農家の男性(34)は「収穫、出荷の最盛期だっただけにかなりの痛手です」と話す。
男性の農園では「とちおとめ」などを生産しているが、これから苗を育てるビニールハウスが雪の重みで5棟倒壊。「3月初めまでになんとか建て直さないと、春の収穫が壊滅的になる」と頭を抱える。
イチゴの生育にはハウス内の温度を5~6度に保つ必要があるが、鹿沼市では2月15日に停電があり、花や果実が霜で痛んでしまった農家もあるという。
自動車工場は復旧
記録的な大雪の影響で、部品が届かず操業を停止していた自動車各社の工場が19日、いずれも復旧した。部品が到着したことから19日夜以降の操業にもほぼめどがつき、通常体制となった。東日本大震災で供給網(サプライチェーン)の寸断による操業停止を経験した自動車各社は、調達先を複数化するなどの対策を講じてきたが、万全でないことが浮き彫りとなった。