カードはもう、その男の手で裸同然にされているかもしれない。
もう一度会うことができたら
その人はカードに日頃から暗証番号で身を守らせていた。貞淑なカードでいてもらいたかったのだ。だが、きっと相手はプロだろう。カードをたらしこむことなど、造作ないに違いなかった。自分を裏切り、カードが新しい男にせっせと金を吐き出すのは悔しかったが、その人はカードと青年が本当に愛し合っているならば、それも仕方ないのかもしれないと思った。自分が寂しい思いをさせていなければ、カードも裏切らなかったに違いないのだ。だが、その新しい男は本当に信用できるやつなのだろうか? 目的は金ではないのか?
その人は、貢いだ揚げ句、男にゴミ同然に捨てられるカードのことを考え、胸が張り裂けそうになった。カードはきっと身元を分からなくするためハサミで裁断されるだろう。カードが最後に見るものは、自分を無表情で切り刻んでいる愛した青年なのだ。