足を引きずらないと歩けないほどの痛みを抱えて臨んだ2本目。「飛んだ瞬間にだめだと思った」というが、130.5メートルまで粘り、2本合計で248.8点にまとめて、執念で表彰台に上った。
「膝を痛めなければ、いい勝負ができたんじゃないかな。五輪に向けたような体づくりをして、万全な感じだった。優勝する自信も満々だったので残念」と、悔しさを口にした。
優勝は、合計266.1点のセベリン・フロイント(ドイツ)で今季2勝目。2位には、ペテル・プレブツ(スロベニア)が入り、個人総合得点ランキングで首位に立った。総合3位をキープした葛西との差は182点に広がったが、残り7戦あり、十分に逆転は可能だ。