筒井啓介さん(左)、青山雄二さん(右)との鼎談(ていだん)は学習塾の古い机を利用したラウンドテーブルを囲んで行われた。テーブルは「合格するぞ!」などの落書きがそのまま残されている=2014年2月12日、東京都千代田区(宮崎裕士撮影)【拡大】
いいもの作っても、売れなければたまっていくだけ。本人たちもわかっているし、こっちも焦るし。仕事の割り振りもですけど、現金化するのも大変なんだと思っていたところでしたから、1000枚って大変だけれど絶対に作ろうと。
それが、「ここまでできるなら」とバッジのピン付けや、台紙作りといった次の仕事につながっていった。しかもびっくりするぐらい単価がよくて。今までは1個1円とかだったのに、55円。
それに、やり方をいろいろ考えてくれる。もともとは台紙も印刷された紙だったんですけど、いろんな人ができた方がいいということで、新聞を切って、ラミネートかけて、穴あけて、と工程を分かれるように考えてくれて。
ハンデでなく特性
天童 ハンデのある方は、複雑な作業をやる難しさがあるのでは。
筒井 そうですね。でもそういう複雑な仕事をどういうふうにやってもらうかを考えるのが僕らの仕事ですから。