筒井啓介さん(左)、青山雄二さん(右)との鼎談(ていだん)は学習塾の古い机を利用したラウンドテーブルを囲んで行われた。テーブルは「合格するぞ!」などの落書きがそのまま残されている=2014年2月12日、東京都千代田区(宮崎裕士撮影)【拡大】
仕事をするのはお金のためだけれど、人からほめられたりとか、喜んでもらったりとか、達成感とか、やりがいがないと続かない。障害があるからってそれがなくていいとは思わないんです。そういう意味でも、かっこいいものを作るというのは大事。障害がある人が作ったというのを前面に押しているわけではないのに、一流のところで売られて、お客さまに買ってもらえる。掲載された新聞や雑誌は必ず買ってみんなに見せます。
天童 ビジネス感覚を持たないと上がれないステージがあって、そこがまたより広い世界への扉となっている。
青山 僕らも単純にボランタリーだけでやっているつもりはまるでない。だから普通にダメ出しする。デザイン製品なのに、ズレは許されない。ブランドに関わりますし。
天童 もし、モノが悪くなったらハナでも切っちゃう?
青山 ずっとダメなモノを出すんだったら、そうしますね。