国内総生産(GDP)成長率目標は昨年(2013年)同様、7.5%に設定し、「量」から「質」への転換を図る。李首相は、深刻化する大気汚染の改善や格差の是正などにも言及した。「いかなる腐敗分子も、法律に基づいて厳しく処罰し、決して容赦してはならない」とも主張。汚職疑惑がくすぶる前最高指導部メンバー、周永康氏(71)の処遇の行方も注目されている。(北京 川越一/SANKEI EXPRESS)
≪尖閣・歴史問題で日本を批判≫
李克強首相が3月5日、全人代で首相就任後初めて行った政府活動報告は、習近平政権の対外強硬路線と保守色を強く反映したものとなった。中国の経済成長率が鈍化しているにもかかわらず、国防予算の伸び率は過去3年で最大の12.2%。習政権は強兵路線を一層鮮明にしたといえる。
李首相は報告の中で、中国が領有権を主張する尖閣諸島や、安倍晋三首相の靖国神社参拝などの歴史認識問題を念頭に、「われわれは戦後の国際秩序を守りぬく」「歴史の流れを逆行させることは決して許さない」といった日本批判を行った。