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「震災遺構」 8市町村の16件を保存 (3/3ページ)

2014.3.7 00:04

震災遺構として保存方法の検討が行われている宮城県牡鹿郡女川町の旧女川交番=2014年3月2日(石井那納子撮影)

震災遺構として保存方法の検討が行われている宮城県牡鹿郡女川町の旧女川交番=2014年3月2日(石井那納子撮影)【拡大】

  • 全国から多くの人が訪れ、津波の犠牲者を思い手を合わせることもある宮城県牡鹿郡女川町の江島共済会館。解体が決まった=2014年3月2日(石井那納子撮影)
  • 震災遺構の保存、解体状況=2014年2月中旬(産経新聞調査)、※ひとつの自治体が複数の震災遺構を持つことを考慮
  • 保存決定か保存方向の震災遺構=2014年2月中旬(産経新聞調査)

 「政府が早く支援の方向性を示していれば、結論は違っていたのでは」。町内の仮設住宅に暮らす主婦(52)はやりきれない表情を浮かべる。友人を津波で失い、教訓として3つの遺構の保存を訴えてきた。

 町立女川中の生徒たちも「このままでは記憶は風化してしまう。1000年後まで伝えたい」との思いを強め、2012年11月、3つの遺構の保存を町に提言した。だが、生徒らが行った町民約400人を対象にしたアンケートでは、半数以上が解体を望んでいた。「震災を思い出す」「維持費がかかる」という理由だった。

 住民の意見が割れる中、町は「女川サプリメント」について、岸壁ぎりぎりにあり護岸工事の支障になるとして、解体を始めた。「江島共済会館」は将来的に国道398号のルートと重なるため、今秋までに撤去することを決めた。

 「旧女川交番」は所在地が2、3年後にかさ上げされ、公園に整備される案が浮上、そのまま保存されるという。町の担当者は「活用方法を考える時間の余裕があることが保存の決め手といえる。津波の教訓を忘れないよう、町民の思いを後世に残す施設にしたい」と話している。(SANKEI EXPRESS

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