チームは、京大が安全性審査のため設置予定の第三者委員会に実施を申請。さらに厚生労働省に計画を提出し、専門委員会の審議や厚労相の了承が要る。事実上の臨床研究開始となる患者選定に約1カ月、細胞作製に約半年、細胞の安全性評価に約3カ月かかる。
チームは既に、人のiPS細胞から作った神経細胞をパーキンソン病のサルの脳に移植しドーパミンの放出を確認した。
さらに、感染症などの病原リスクのある動物由来成分のかわりに、加工したタンパク質を使い、従来法の20倍以上の高効率で神経細胞を作るのに成功したほか、神経細胞を約80%の高純度で選別し、移植後に腫瘍ができる可能性を低くした。これをパーキンソン病のラットの脳に移植し症状を改善させており、これらの成果を3月6日付米科学誌電子版に発表した。現在、サルで有効性や安全性の検証を進めている。
高橋教授は「臨床研究が可能になる手法ができた。一日も早く申請したい」と話した。