今“社会秩序”は崩れ始めた。例えば、軍や企業に入るにあたり、余裕のある中産階級による贈賄は跋扈している。陋規に沿った「持ちつ持たれつ」。反面、3億人の中国人が毎日2ドル未満の生活をおくる。下層階級は陋規で黙認される賄賂すら捻出できない。就職できない→低所得との負のスパイラルが続く。極端な格差社会では、強盗殺人など凶悪犯罪が増加する。前述した三か条=盗人の最低限のモラルも低下していく。
習氏一族も巨額収賄
一例が、金融・不動産・鉱業財閥総帥へとのし上がった劉漢被告(48)。2月に殺人罪などで起訴された。地方の党・政府幹部への贈賄で公共事業を奪い、総資産は6700億円近い。商売を邪魔する地方政府幹部を更迭できる“人事権”まで有した。だが、黒社会のボスにしてもやり過ぎた。大地震の被災地復興で2300億円以上を寄付する慈善家の顔の裏で、警察幹部や検察官を含む手下を使い商売敵ら9人を殺害していた。
庶民や黒社会の“モラルや社会秩序”、すなわち陋規の瓦解である。