2011年4月23日。津波で崩壊したスーパー堤防の取材中に2人の女の子に出会った。愛犬「くんち」の散歩をしていた綾芽さんと、いとこの佐々木帆乃香(ほのか)さん。2人とも8歳の小学3年生だった。壊れたピアノを弾いてみたり、ノートパソコンの泥をはらったり…。がれきの間を元気に走り回る姿が印象的だった。メッセージを頼むと「早く学校にいって友だちとあそびたい」と書いてくれた。
13年3月に2年ぶりに2人に会いに行った。一緒にいた帆乃香さんは30キロ以上離れた小学校に転校し愛犬も死んでしまったが、バレーボールを始め夢中になっていた。
「バレーボールでオリンピックに行きたい」。ロンドン五輪をテレビで見て持つようになった夢を書いてくれた。
現在もバレーボールに夢中。週3回の練習に加え、合宿もあるという。チームではレフトアタッカーを任されている。「おしゃれは?」と尋ねると、「そんなに興味はない。運動してる方が楽しい」とはにかんだ。学校のクラブでトロンボーンを始め音楽にも興味を持ち始めた。
これからの1年、どんなふうに成長するのだろう。また来年会いに行きたい。(写真報道局 鈴木健児/SANKEI EXPRESS)