2018年冬季五輪(韓国・江原道平昌郡)、2020年夏季五輪(日本・東京都)【拡大】
3月9日、長野・軽井沢アイスパークで行われた日本選手権最終日、中部電力は見事に北海道銀を下して4連覇を達成した。それにしても、どうしてこう、カーリングの中継には惹(ひ)きつけられるのだろう。おそらくそれは、彼女らの凝視のせいかもしれない。
ストーンの行方を追う見開かれた眼。正面から中継のカメラが追う。あれほど真剣に見開いた女性の目を、正面から受け止めたことなどないのだ。テレビ桟敷で、誰はばかることなくドギマギする機会を、カーリングが与えてくれているといえるかもしれない。
加えて、ブラシを駆使するスウィーピングの献身。一投ごとに好機とピンチが交錯する頭脳的でスリリングな展開。一喜一憂する選手の表情の変化。4年に一度の五輪開催年にばかり注目度が増す競技だが、男子も含め、もっともっと取り上げられていい。