2018年冬季五輪(韓国・江原道平昌郡)、2020年夏季五輪(日本・東京都)【拡大】
≪悔し涙も感動の涙も 力に変えて≫
ソチ五輪で最も金メダルの期待が高かったジャンプ女子の高梨沙羅(さら、17)は、表彰台にも上れず、まさかの4位に終わった。
現地で彼女は、コーチに「メダルを見せてあげられなくてごめんね」といって泣き、帰国後は、ジャンプ男子団体の銅メダルをテレビで見て、号泣したのだという。
すでに、高梨の五輪後も始まっている。帰国後は山形で開かれた国体にテストジャンパーとして参加し、欧州へ。ルーマニアのルシュノフで行われたワールドカップ(W杯)女子個人戦第14、15戦に連勝して昨季に次ぐ個人総合2連覇を決めると、(3月)8日、オスロで開かれた第16戦でも五輪を挟む5連勝で今季13勝目をあげた。
五輪の失速が嘘のような、盤石、圧倒的な強さである。表彰台の中央でみせる、あどけなく屈託のない笑顔に、改めて五輪の重圧という残酷な魔物の大きさを思い知る。ただ高梨は、ソチの悔し涙と男子団体銅で味わった感動の涙で、過去を少しでも洗い流すことができたのではないか。本当の悔しさを晴らす舞台は、4年後の韓国・平昌(ピョンチャン)冬季五輪になるはずだ。