ドラムのカワノは「頭で考えたフレーズではなく体から出てきた本能的なものを採用し、シンプルなところへ落ち着いた」と制作を振り返った。
「今までの作品で得た経験によって作られた輪を、いったんこじ開けて外すように、新しいものを表現したいと考えていました。今回は表現をこねくり回すようなものよりも、ストレートにさらけ出すようなものにしたかった」というタカハシは、自分の過去のユニークな行動を年表のように歌った「黒歴史にOK!」や、最果てまで声を届けたいと歌う「サイハテソング」まで、自分自身の過去や歌に込めた思いを表現している。そしてそれらの曲は、メロディーが引き立つようにアレンジされていて、ユニークだが耳になじむ印象を受ける。
「ポップスとアバンギャルドをつなげるようなアーティスト、デビッド・ボウイなどが好きなんです」と語るタカハシが言う通り、個性と大衆性が絶妙にブレンドされて、彼らしか描けない世界が楽しめるアルバムだ。(音楽評論家 藤田琢己/SANKEI EXPRESS)