再稼働も不透明
今年1月にまとめられた東電の再建計画である「総合特別事業計画」では、さらなるリストラを迫っている。50歳以上の社員を対象とする1000人規模の希望退職者(グループ全体で2000人規模)を募集し、10カ所の支店廃止も決めた。
燃料費削減などと合わせて計画を実行すれば、10年間で4.8兆円のコスト削減となる。4月から取締役会長に就任する数土(すど)文夫・JFEホールディングス相談役(73)は1月の会見で「不退転の決意で再建に身命を賭(と)したい」と決意を語ったが、新潟県の泉田裕彦知事は「(計画は)絵に描いた餅にすぎない」と切り捨てる。
東電と新潟県の対立が、経営再建の柱となる柏崎刈羽原発の再稼働に波及。今夏までに6、7号機の再稼働を見込むが、地元調整が原発の重要施設の運用にまで及び、原子力規制委員会の安全審査は事実上、止まった。
経営再建と福島第1原発の廃炉の両立を目指す前途は依然厳しいままだ。(原子力取材班/SANKEI EXPRESS)