実物を目にすることで、「ターヘル・アナトミア」では解剖図の顔がまさしく外国人だったのに、「解体新書」では少し日本人の顔に描かれていることがわかり、不思議と杉田玄白に親近感がわいた。
米国の南北戦争時代に第16代大統領のエーブラハム・リンカーンが発布した直筆サイン入りの「奴隷解放宣言」も目にすることができた。サインは少し薄れかかっていたが、はっきりと読めた。
1852年に米国のストウ夫人によって書かれた小説「アンクル・トムの小屋」の初版もあった。この本は黒人奴隷トムの数奇な人生を描いた物語で、発刊当時、大きな反響を呼び、その後の奴隷解放問題で米国が分裂した南北戦争の一因にもなったといわれている本だ。
このほか、蔵書には「国富論」の初版や「グリム童話」など有名な書物が数多くある。
≪歴史・文化の発信基地 図書館リニューアル≫
世界的に貴重な古い書物や資料はもろく、その保管には、適切な温度と湿度を厳重に保つ必要がある。明星大学では、「稀覯書」などを所蔵する「明星大学資料図書館」のリニューアルを行っており、大学創立50周年の式典が行われる今年(2014(平成26)年)10月26日に新装開館する予定だ。