そのためグーグルは昨年(2013年)5月に眼鏡型の端末を試験販売。今月(3月)18日にはウエアラブル端末向けの基本ソフト(OS)を発表し、これを搭載した時計型端末が春から夏に発売されると発表した。アップルも今年2月、時計型端末の開発・発売を示唆するなど、熾烈(しれつ)な競争を展開中だ。
FBはこの競争をバーチャルリアリティーで制しようというわけだが、疑問を呈するアナリストも少なくない。
米調査会社ガートナーのアナリストで、バーチャルリアリティーに関係する業界で20年働いた経験を持つブライアン・ブラウ氏はニューヨーク・タイムズ紙に「この技術は20年前、過大な期待をもって語られたが、残念ながら状況は当時のままだ」と厳しい評価。
米フォレスターリサーチのジェームズ・マクベイ氏も、この技術がゲームで使う以上の魅力的な内容を有しているとは思えないとの理由で、FBの今回の買収戦略に疑問を呈している。
眼鏡、時計、そしてゴーグル…人々は何を身につけるのか。競争は始まったばかりだ。