露の工場接収に憤り
昨年(2013年)11月に始まった大規模な反政府デモを資金面で支援したとされるポロシェンコ氏は、今月(3月)に入ってからロシア国内のロシェンの工場がロシア当局によって“懲罰”として接収されており、ロシアへの憤懣(ふんまん)が強い。
会見では「国の方向性を自分たちで決めるために代償を払うのは、価値がある。ウクライナはEUを目指すべきだ」と明言した。また、クリチコ氏は「われわれが戦うのは国の将来。お互いに戦うべきではない」とも述べており、ポロシェンコ氏とクリチコ氏が選挙協力を行う可能性が出てきている。
ウクライナ情勢の帰趨(きすう)は、エネルギーの安全保障、世界経済へ及ぼす影響が大きい。大統領選は日本にとっても決して遠い国の政局ではない。(SANKEI EXPRESS)