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欧州とロシア、火星探査で巻き返し 成否担う「巨大な砂場」 (3/3ページ)

2014.4.2 11:12

2018年に打ち上げられる火星無人探査車の実験場「マーズヤード」を歩く欧州宇宙機関(ESA)の職員たち。火星に似せた赤茶けた土壌が広がるさまはまるで巨大な砂場だ…=2014年3月27日、英国・首都ロンドン郊外スティーブニッジ(AP)

2018年に打ち上げられる火星無人探査車の実験場「マーズヤード」を歩く欧州宇宙機関(ESA)の職員たち。火星に似せた赤茶けた土壌が広がるさまはまるで巨大な砂場だ…=2014年3月27日、英国・首都ロンドン郊外スティーブニッジ(AP)【拡大】

 とはいえこの計画、もともとESAがNASAと共同で行うはずだったが、予算不足を理由にNASAが降り、代わりに火星探査で失敗続きのロシアの連邦宇宙局が名乗りを上げ、昨年(2013年)3月、共同実施で正式合意した。

 ESAはロシアほど遅れていないが、03年に火星探査機の打ち上げ・運用には成功したものの、火星への着陸には失敗し、今日に至っている。

 つまり「エクソマーズ」計画は13年ぶりのリベンジとなるわけだ。しかし、その間に最先端を行く米国は30年代に有人火星探査を行うと発表し、着々と計画が進展。昨年(2013年)11月にはインドまでが初の無人火星探査機の打ち上げに成功しており、今年9月には火星の軌道に入るという。さらに昨年(2013年)12月には中国が無人月面探査機の着陸に初成功しており、火星を含め宇宙開発では米国の独り勝ちと新興国の猛追が続く。欧州とロシアにとってはこれからが正念場だ。(SANKEI EXPRESS

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