同種の端末は、アップルが2006年から「アップルTV」(99ドル)、米ロク社が08年から「ロク」、グーグルが昨年(2013年)から「クロームキャスト」(35ドル)を発売。米市場調査会社ストラテジー・アナリティクスによると、これらの端末の総売上高は今年、前年比24%増が予想される有望市場。端末市場を制すれば、その端末を通じたコンテンツの有料配信でも優位に立てるとあって競争が激化している。
現在、シェア1位(43%)のアップルに追い付けとばかり、アマゾンも参入するわけだが、この日、ニューヨークで「ファイアTV」の発売を発表した電子書籍端末「キンドル部門」の副社長ピーター・ラーセン氏は会見で「ライバル社の端末には(1)検索機能が貧弱(2)動作が遅い(3)システムが閉鎖的-といった問題点があるが『ファイアTV』はこれらをすべて解消している」と胸を張った。
それに加え、付属リモコンが内蔵するマイクを介し、俳優の名前を話しかければその俳優が出演する映画の一覧が登場したり、スマートフォン(高機能携帯電話)やタブレット端末との連動でテレビで映画を見ながらその作品の出演俳優や監督の情報を閲覧することもできる。別売りのゲーム用コントローラー(39.99ドル)を購入すれば、数千種類のゲームを楽しめるサービスもスタートする。