≪大塚社長「10%以上の営業利益率を」≫
日立製作所、東芝、ソニーの中小型液晶パネル事業を統合したジャパンディスプレイは3月19日、東京証券取引所第1部に上場した。大塚周一社長(62)は東京都内で記者会見し、今後の目標に関して「10%以上の営業利益率を出せるようになりたい」と抱負を述べた。
大塚社長は「技術やコスト競争力を高め、中小型の液晶市場で覇者となりたい」と強調した。ただ、中国メーカーなどとの競争では「われわれの製品は参入障壁が高い」と述べ、容易に追いつけないとの認識を示した。
19日の取引で終値は763円と公開価格の900円を大きく下回ったが、大塚社長は「いかに株主価値を高めていけるかが重要な使命だ」と述べるにとどめた。終値ベースの時価総額は約4589億円で、ライバルのシャープ(5000億円強)に迫る水準となった。