汚職の蔓延(まんえん)もやまない。世界の政治腐敗を監視している非政府組織(NGO)が昨年(2013年)発表した世界の「腐敗認識指数」によれば、アフガンは175位で、北朝鮮、ソマリアと並び世界最悪の汚職国家だった。国連の報告によれば、国民の半数が公共サービスを受けるために賄賂を払っているという。
対テロ戦での甚大な犠牲や汚職への批判はカルザイ大統領に向き、政権と米国との関係の悪化は決定的になっている。タリバンとの和平交渉の開始は頓挫したままで、大統領は和平が見通せないことなどを理由にISAF撤退後の米軍の駐留を可能にする米兵の地位を定めた両国の安全保障協定への署名を拒否し続けている。
大統領選の有力候補3人はいずれも署名に前向きな発言をしているものの、新大統領にはアフガンに積み残されたいくつもの課題が待ち受けている。(ニューデリー支局 岩田智雄(いわた・ともお)/SANKEI EXPRESS)