北朝鮮でスキーはこれまで専門選手のスポーツとされ、一般市民向け施設は初めて。スキーウエアや板など必要な物は全て現地で借りられる。外国人の場合、レンタル料金は日本円に換算して1日計約1800円。スキー場の利用料は約4400円。国民はもっと低額で利用できるようだ。
ゴーグルには日本のブランドのロゴマークが入っていた。スキー場幹部によると、ウエアは「国産で、敬愛する元帥様(金正恩第1書記)の人民に対する贈り物」という。2人乗りリフトは待たずに乗れた。大型ディスプレーで北朝鮮の歌謡曲のビデオクリップが流れる。気温は氷点下10度と表示されていた。
緩やかな斜面を滑ってみた。雪は豊富で地面は見えず、とても滑りやすい。途中で擦れ違った北朝鮮の男性は何度も転び悪戦苦闘していたが、「爽快な気分だ。本当に楽しいね」と笑顔を見せた。
商売っ気も薄く
ホテルは2棟で構成され、計約120室。外国人料金でシングルが1泊1万円ほど。プールやサウナ、ビリヤード台もある。木目を強調した客室には液晶テレビが完備され、インターネットも使えた。調度品はスキー場のロゴマーク入り。なかなかおしゃれだ。