ただ「海外のテレビも視聴可能」とされながら映らない客室があった。蛇口をひねると茶色い水がなかなか止まらないことも。レストランのメニューはカレーライスなど「定番」が多く、車で約30分の元山にいくらでもある海の幸は楽しめなかった。馬息嶺ならではのお土産もない。職員は親切だがサービスは発展途上で、商売っ気も薄い印象だ。
関係者によると、開業から2月中旬までに1万人を超す国民が訪れたが、外国人は数百人程度。その多くは平壌駐在の外交関係者のようだ。米国の北朝鮮専門ニュースサイト、NKニュースが昨年(2013年)報じたスキー場の計画書は、1年に250日の営業で、1日5000人の来場を想定。年間4375万ドル(約44億円)の利益を当て込んでいる。NKニュースは「野心的な計画だ」と皮肉った。(共同/SANKEI EXPRESS)