≪ウイルス感染の野鳥、韓国から飛来か≫
熊本県で高病原性鳥インフルエンザの発生が確認された。今後は感染の拡大防止に向けた速やかな対策が鍵となる。感染が大生産地に広がれば鶏肉や卵の供給に影響し、小売価格の上昇につながりかねない。政府は早期の「封じ込め」に本腰を入れる考えだ。
「蔓延(まんえん)防止のためには初動対応が何よりも重要だ。気を引き締めて対応してほしい」。発生を受けて4月13日午前9時半に農林水産省内で開かれた対策会議で、林芳正農水相は対策を急ぐよう強調した。農水省は13日午後にも有識者らによる「家きん疾病小委員会」を急遽(きゅうきょ)開催し、今後の感染防止措置などについて技術的な意見を求めた。
会合後、取材に応じた小委員長の伊藤寿啓鳥取大教授(公衆衛生学)は、ウイルスが韓国から野鳥などを通じて持ち込まれた可能性が高いとの見方を示し「渡り鳥が日本から大陸に戻る5月中旬くらいまで警戒が必要だ」と指摘。ただ農場からの報告が早かったため、二次感染は「それほど心配していない」とした。近年、鳥インフルエンザは世界各地で流行し、いつどこで新たに発生してもおかしくない状況だ。今シーズンも韓国で猛威を振るい、日本の農水省のまとめではこれまでに約1200万羽の鶏が殺処分されている。