建物周辺を囲むのはタイヤや土のうで組まれた頑丈な二重のバリケード。複数の場所で入念なボディーチェックと持ち物検査を受けると、ようやく建物内に入れる。
庁舎は十数階建て。1階に医療品を配るコーナーがあり、医者もいた。2階には大きなテーブルが置かれ、誰でも食べられる食事を配っていた。
2階にある州議会議場は人々が座って休憩するスペースに使われている。庁舎占拠に対するロシアの関与を示す具体的証拠は一見したところ見当たらないが、3階より上は迷彩服の男たちが仕切っており、行くには特別な許可が必要だった。
親露派組織は複数あるもよう。大きなものは「ドネツク人民共和国」や「ドンバス人民義勇軍」。いずれも別々の階に本部を置き、交流はあるものの、縦割りのようだ。責任者に取材したいと言うと、たらい回しにされた揚げ句、11階までの階段を2回往復して空振りに終わった。