韓国・珍島=2014年4月16日午前9時ごろ、韓国の旅客船「セウォル」号(乗客乗員計462人、6825トン)が珍島付近を航行中に遭難信号を発信した。※聯合ニュースによる【拡大】
事故現場の水深は約40メートル。海洋警察は「事故直前にドンという音がした」との乗客の証言などを基に、旅客船が暗礁に衝突した可能性などを視野に詳しい事故原因を調べている。
韓国政府によると、死亡が確認された4人のほか、55人が負傷し病院へ運ばれた。旅客船には、修学旅行中だったソウル郊外の高校生325人も乗っていた。
韓国政府は当初、368人が救助されたと発表したが、その後、集計の過程で重複が生じたとして救助された人数を減らす発表訂正をした。
韓国のYTNテレビによると、セウォル号は日本で1994年に建造され、約18年間運航した後、2012年に韓国側が入手、昨年3月に運航を開始した。聯合ニュースによると、全長146メートル、幅22メートル。定員は約920人。
≪「ドン」と衝撃 船体傾き一気に浸水≫
大きな衝撃の直後、船体は急激に傾き船内に水が流れ込んだ。倒れた自動販売機に当たって負傷、流血する人も。修学旅行生を中心とした乗客らは、韓国メディアに沈没時の状況を口々に語った。報道などから事故時の状況を再現した。