海洋水産省によると、事故当時、船は遭難信号を出す数分前に右に急旋回し、バランスを崩して転覆した可能性がある。
一方、修学旅行を引率中、事故に遭い救助された高校の教頭が18日、現場近くで首をつり死亡しているのが発見された。沈没事故の死者は28人、行方不明者は268人。179人が救助された。
≪5歳女児救った「命のリレー」≫
犠牲者が増え続ける中、兄や高校生らによる“命のリレー”で奇跡的に救助された5歳の女の子が韓国社会の希望の灯火となっている。生徒らを助けようと、最後まで船内にとどまり、犠牲となった教師らのことも伝えられ、新たな悲しみが広がっている。
兄が救命胴衣を
「お兄ちゃんが(救命胴衣を)脱いで、着せてくれたの」。聯合(れんごう)ニュースや地元紙によると、救助され、現場近くの木浦(モクポ)の病院に運ばれたクォン・ジヨンちゃん(5)は面会した叔母にこう説明したという。