88年に「中威」の創業者親族が20億元(現在のレートで約330億円)の損害賠償を求めて提訴した。
大同の流れをくむ商船三井側は「船舶は旧日本軍に徴用されており、賠償責任はない」と主張したが、海事法院は大同が船舶を不法占有したと認定、2007年に約29億2000万円の賠償を商船三井に対して命じていた。10年に上訴審で1審支持の判決が出て確定したが、商船三井側は賠償を拒否していた。
親族側は上海海事法院に強制執行を申し立てる一方、和解協議を行ったがまとまらず、差し押さえることになったという。
海事法院は「商船三井が義務を履行しない場合、法律に従って差し押さえた船舶を処分する」としている。
商船三井広報室は「事実があることは認識しているが、詳しい事実関係について確認中で、今後の対応も検討中」とした。(上海 河崎真澄/SANKEI EXPRESS)