東京都内の小学校で行われた全国学力テスト=2014年4月22日午前(原田史郎撮影)【拡大】
学校別公表を決めている佐賀県武雄市教委も「学力向上には学校だけでなく家庭、地域との連携が必要。学校別公表は、市ぐるみで教育を考える機会になる」と期待する。
このほか三重県教委や茨城県教委なども、公表を視野に今後の対応を検討する方針だ。「市町村教委の同意を得た上で、課題を改善した学校の取り組み例などを紹介したい」(茨城県教委)としている。(SANKEI EXPRESS)
■全国学力テスト 正式名称は「全国学力・学習状況調査」。2007年度から小6と中3全員を対象に始まった。国語と算数・数学の2教科が基本で、3年に1回は理科も実施。児童生徒へのアンケートで学習環境や生活習慣も調べる。文部科学省はこれまで市町村教育委員会による学校別成績の公表は禁じていたが、一部の自治体首長の意向を受けて、14年度から解禁した。