重心上がりバランス悪化
韓国の捜査当局は現在、事故原因の解明に向け船長のイ・ジュンソク容疑者(68)らを逮捕して事情聴取を続けている。
複数の韓国メディアはこれまで、有力な事故原因として、高速航行中に90度右に急旋回した可能性を指摘していた。その後、韓国海洋水産省が航跡記録を分析した結果、実際には45度前後の角度で「J」の字形に旋回していたことが判明したが、航路が捜査の焦点であることに変わりはない。
もう一つ注目されているのが、過積載状態での荷崩れ。右方向への急な針路変更により、積み荷を固定していたロープがほどけて左側に片寄り、航行の安定を保つ復元力が失われた可能性が高いとみられている。
朝鮮日報日本語版によると、セウォル号は150台の車両積載限度に対し180台を積んでいたことも判明。鈴木邦裕・神戸大海事科学部客員教授は「客室増設の改造を施して重心が高くなっている上、過積載でさらに重心が上がり、船体のバランスが悪くなった可能性がある」と指摘する。
国の監視態勢も問題に
乗客を救助しなかったとして特定犯罪加重処罰法(船舶事故逃走罪)違反容疑で逮捕された船長のイ容疑者も激しい批判にさらされている。