事故当時、セウォル号には船長以下、1等航海士や機関士ら約30人の乗員が乗船。船内放送で避難誘導して逃げ遅れた乗員1人を除き、全員が救助された。イ容疑者は、乗客に脱出指示を出さないまま船を離れている。
運航会社も、運航管理規定で義務付けられている10日ごとの消火訓練や人命救助の海上安全訓練をほとんど実施してなかったことも判明している。
お粗末ともいえる運航会社の安全管理態勢について、鈴木客員教授は「安全訓練の実施状況をしっかりチェックしていたのか、国の監視態勢も問われてくる」と話す。
修学旅行途中の高校生ら100人以上が命を落とした今回の惨事では、救助方法も議論の対象となった。
沈没船に穴を開け空気を注入する方法も検討されたが、「生存者に必要な船内の空気が漏れてしまう」といった家族らの懸念もあり見送られた。
救助活動に詳しい海難審判庁OBは「沈没船に穴に開ける行為は一概に善し悪しは判断できない」としつつも、「沈没するまで2時間もあった。海面に出ている船体を固定し穴を開けて救助に入る手法もあったはずだ。判断の遅れも被害拡大につながった可能性が高い」と指摘した。(SANKEI EXPRESS)