ソユーズ宇宙船でISS(国際宇宙ステーション)に到着した米露の3人の飛行士(手前)とともに会見をする船長の若田光一さん(後方左)らクルー=2014年3月28日(NASAテレビから)【拡大】
米航空宇宙局(NASA)は4月2日に、ロシアによるクリミア併合の制裁措置として、ロシア当局者との接触を禁じるなど宇宙開発分野での協力の停止を決めた。もっとも、ISSの運営は“米露同舟”の強い相互依存関係にあり、対象外でこれまで通りの協力が続いてきた。
若田船長の帰還は…
ISSには若田船長のほか、米国2人とロシア3人が滞在中。若田さんは5月14日にソユーズで帰還する予定だ。
アメリカン大学の宇宙政策の専門家ハワード・マッカーディー氏はAFPに「米露それぞれに独自のトイレとエアコンがあるが、家庭内離婚の夫婦みたいなもの」と、ISS内のギクシャクした雰囲気を指摘。さらに「可能性は限りなく低いが、米露間で戦闘が起きれば、ISSの運営に重大な支障が及び、飛行士の帰還に不安が生じかねない」と警告する元宇宙飛行士もいる。
米国はISSに飛行士を運ぶ民間企業主導の「宇宙タクシー事業」を急いでいるが、少なくとも17年まではソユーズに頼るしかないのが現状だ。(SANKEI EXPRESS)