調査委は切り張りでデータの正確な情報が失われたと指摘。加工は数理的解析などの科学的手続きによらず目視で行われ、データの誤った解釈へ誘導する危険性の認識があったと言わざるを得ないと判断した。
米科学誌からも加工指摘
小保方氏は切り張りを「やってはいけないとの認識がなかった」とも主張していた。しかし、調査委の報告で、STAP論文の投稿前に切り張りが不適切な行為だと指摘されていた事実が明らかになった。
小保方氏はSTAP論文と類似の論文を12年7月、サイエンス誌に投稿したが、サイエンス誌の査読者からDNA解析画像の切り張りについて、切り張りした画像の間に線を入れて区別する修正を行うよう指摘されていたという。この画像は不正認定されたものと同じ種類とみられる。
調査委はネイチャー誌にSTAP論文を投稿する13年3月までに、小保方氏が切り張りが不適切だと認識していたはずと判断。査読者のコメントに全く目を通していなかったとする小保方氏の説明に合理性は認められないとした。
一方、小保方氏は「調査は短期間で聞き取りも不十分」と主張していたが、調査委の渡部惇委員長は「本人の説明を十分聞き、弁明の機会は十分に与えられた」と述べ、必要な調査は行ったとした。(SANKEI EXPRESS)