しかし、フェラガモでは理由もなく高額なわけではないと胸を張る。創業者の孫で、女性用革製品のブランド責任者ジェームス氏(42)はAP通信の電話取材に「ハンドバッグは(高級な)コレクターズアイテムであり、世代を超えて引き継がれることで真の価値を有し、ブランド(の価値)を代弁するのです」と説明。「この新ブランドは長く(製造・販売を)続けたい」と抱負を述べた。
職人技生かした革製
フェラガモをはじめ、エルメス(フランス)のバーキンやグッチ(イタリア)のホーボーバッグといった高級バッグは、芸能人のファッションアイテムとして人気を博した。ところが近年は一般富裕層も買い求めるようになり、各ブランドを支える基幹商品と化している。
また、高級品市場のなかでもバッグのような革製品は急成長を続けており、米大手コンサルタント、ベイン・アンド・カンパニーによると、全世界の革製品の昨年の総売上高は360億ユーロ(約5兆円)を占めた。