サイトマップ RSS

【軍事情勢】兵器に化ける? 中国軍が獲得する空気・水浄化技術の使い道 (2/5ページ)

2014.5.11 09:15

日中韓環境相会合で手を合わせる(左から)韓国の尹成奎環境相、石原伸晃環境相、中国の李幹傑環境保護省次官。空気と水にまつわる技術は兵器に化けるという認識が、政府・経済界には必要だ=4月29日、韓国・大邱(共同)

日中韓環境相会合で手を合わせる(左から)韓国の尹成奎環境相、石原伸晃環境相、中国の李幹傑環境保護省次官。空気と水にまつわる技術は兵器に化けるという認識が、政府・経済界には必要だ=4月29日、韓国・大邱(共同)【拡大】

 従って、日本の一部エアコン・空気清浄器(機)メーカーは兵器の冷却装置も含め、防衛省と取引を行う。軍・民では要求性能が格段に違うが、民間や公共の禁煙スペースにはこうした軍事技術の基礎部分が活きる。しかも、NBC兵器への防御技術取得は攻撃技術開発への基礎研究も兼ねる。

 既に複数の日本企業が、中国の石炭火力発電所が吐き出す各種有害物質を除去する機器・技術の商談を成立させた。成約企業の多くが社内に防衛部門を有す。中国の大気汚染対策市場は30兆円規模といわれ、日本やスイスなどの軍需産業が前のめりになっている。

 中国は海洋や河川、地下水の極度の汚染にも苦しむ。ところが《海水淡水化/水浄化システム》も軍事の重大な一翼を担う。例えば長期間潜行できる原子力潜水艦。特に、核攻撃を受けた場合の最終報復手段=弾道(核)ミサイルを搭載し、隠密行動を旨とする戦略原潜は数カ月間潜行を強いられる。この間の飲料水と酸素は、原子炉をエネルギー源に海水より作る。原子力空母も同系の技術を使う。日本の一部原子力発電所でも海水淡水化プラントが併設され、発電所内の真水需要を賄う。

民生品でこの程度の中国にとり、NBC戦を想定した兵器開発のハードルは依然高い

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!

ページ先頭へ